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MBA Thinking (Japanese Edition)

Book Details

ISBN / ASINB00FQPFEJ6
ISBN-13978B00FQPFEJ2
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Description

 早稲田大学大学院商学研究科専門職学位課程において”学長賞”を受賞してMBA学位を修得した著者の渾身のMBA経営戦略の書。
(以下本書の 「はじめに」 より)
 今ほどMBAが日本で、もてはやされるようになったときは、かつてなかったように思われる。アメリカでも、MBAはますます重要視されるにいたっていると聞く。そこには、単なる理論よりも現実と現場を最重視するMBA流の考え方や、「ケース」と呼ばれる事例研究を数多くこなして、現場のファクトを分析して理論を探りあてる、あるいは、理論とはまったく関係なくとも、何らかの解決策を探り出すための訓練を積む、そのプラグマティックな思考法に対して、世間から過大なまでの期待が集中している様相がある。MBAは、続出する経営課題の各シーン、その場その場で問題を処理していく短期的処理能力にややもすればフォーカスが当てられることが多い。しかし、実は、何よりもMBAの中で重要なコンセプトは、むしろ、長期的な戦略(ストラテジー)の概念であろう。戦略の他にも、戦術(タクティクス)やオペレーションズ・リサーチなど、軍事用語から来た言葉が多用されるのも、MBAの特徴である。企業と企業の戦いは、しばしば戦争に喩えられもする。そういうことを知ると、戦争嫌いの平和主義者は、それだけでMBAを胡散臭いと思ったりすることだろう。断言するが、軍事用語を使うからと言って、戦争を賛美しているわけでは決してない。ともあれ、戦略論の数々こそは、MBAの中心付近に位置するセオリー群であることは事実である。(このことに関しては、「第一章 戦略の系譜・・・・MBAは修羅の学か」で触れたい。)
 ケース(事例研究)重視の姿勢も含めて、こうしたMBA独特の思考法こそがMBAの核心である。
 MBAは果たして、社会からの過大なまでに思えるような期待に応えることができるのであろうか。訓練を積んだ者が誰でも宮本武蔵になれるわけではないはずなのだが。(少なくとも、訓練を積まないよりはベターであろう。ただし、それは訓練を積む以前の自分に対する対照評価であって、他人に対する評価ではないはずだ。しかし、ともあれ、誰にとっても学ぶことは悪いことではなかろう。)
 MBAのプラグマティックな思考法は、数学的モデルを仮定する近代経済学などの他の学問に比して実に顕著であるが、大学院により、そのプラグマティックな方向性が極端に強調されているところと、プラグマティックな方向性とアカデミック(学究的)な方向性が半ばミックスされたところと、アカデミック重視のところとに分かれる。ハーバード大学のMBAコースやKBSこと慶應ビジネススクールはプラグマティック最重視とされるし、イェール(エール)大学や一橋大学のビジネススクールはアカデミック重視とされる。WBSこと早稲田大学大学院商学研究科は、真ん中の位置づけ(プラグマティックな方向性とアカデミックな方向性が半ばミックスされたところ)とされている。どちらが優れているかを問うのはこの書の意図ではないし、どちらも利点欠点がそれぞれの側にあって、双方のメリットはトレードオフの関係にあろうから、そんな問い自体、不毛なことかもしれない。
 一方で、「MBAという学位が過大なまでに評価されている」ということについては、米国の一部で議論があり、その議論については触れておく必要の有無はともあれ、実に面白く興味深い議論なので、後ほどさわりの部分を紹介したい。
 いずれにせよ、ケース(事例研究)が多いとは言うものの、経営管理学である以上、経営学の基本となる科目についてのツボは押さえておかなければならない。MBAの考え方といったようなものがどんなものであるかを考察しつつ、経営学の基本的なツボに、最新の時流に即して触れていくというのが、本書の狙いである。
 本書が対象とする読者は、MBAをこれから取りたいと思われる方や経営学に興味をお持ちの方全般である。既にMBAをお持ちの方にとっても視点と切り口がユニークなのでかなり刺激的な書に仕上がっているのではないかと拝察する次第である。

 目次
はじめに   MBAシンキングとはなにか?
第一章   戦略とは何か・・・・MBAは修羅の学か
第二章   ケースという名の訓練・・・・修行か、机上のお遊びか
第三章   PPTと知覚マップ・・・・MBAの道具たち
第四章    知覚マップ・実践編
第五章    情報に触れるときの心構え
第六章    イメージで見る訓練・BSとPLとCF編
第七章    数字で見る企業価値
第八章    価値を「割り引く」ということの本当の意味
おわりに   商学の「商」とは何か・・・・いまだ理解されざる字義
参考文献 
 
本文より:
  
  戦略の祖としての孫子

 『孫子』十三篇は、紀元前五百年頃、春秋末に呉王に仕えた兵法家・孫武の書き記した兵法書とされている。なんと、紀元前の大昔のことである。
 『孫子』第一章 計篇では、「兵とは国の大事なり」として、軍事には五つの基本事項を適用しなければならないとしている。(浅野裕一『孫子』 (講談社 1997年))
その五つの基本事項とは、道、天、地、将、法である。
 
① 道 ・・・・・民衆の意志を統治者に同化させる、内政の正しいあり方
② 天 ・・・・・日かげと日なた、気温の寒い暑い、四季
③ 地 ・・・・・地形の高い低い、国土や戦場の広い狭い、地形の険難さ平易さ
④ 将 ・・・・・物事を明察できる智力、部下からの信頼
⑤ 法 ・・・・・軍を監督する官僚の職権を定めた軍法
  
 孫子は、「この五つの基本事項は将軍である以上は誰でも聞き知ってはいるだろうが、これらの重要性を骨の髄まで思い知っている者は勝ち、単に観念的知識としてしか知らない者は勝てない」と言っている。
 筆者は、この孫子の第一章のこの五つの基本事項をかつて見たときには、さほどの感慨を抱かなかったが、MBAのビジネススクールで学んだ者として再び見ると、息を呑む思いがする。なぜならば、この五つの基本事項こそ、MBAのビジネススクールが、まさしく基本事項としている(または基本事項とするべき)項目だからである。筆者は、この五つの基本事項・道、天、地、将、法を、次のように言い換えることができると思う。
  
① 道 ・・・・・・・・倫理、企業文化
② 天 ・・・・・・・・マクロ経済学、ミクロ経済学、景気循環論
③ 地 ・・・・・・・・マーケティング、会計
④ 将 ・・・・・・・・リーダーシップ論、人事組織
⑤ 法 ・・・・・・・・コンプライアンス、SOX法、内部統制
  
「この五つの基本事項は将軍である以上は誰でも聞き知ってはいるだろうが、これらの重要性を骨の髄まで思い知っている者は勝ち、単に観念的知識としてしか知らない者は勝てない」という孫子の言葉は、そのまま、企業経営者への箴言であるように思える。
     
   
著者略歴  
 早稲田大学大学院商学研究科を学長賞受賞で修了。MBA。博士後期課程。  国際テクニカルアナリスト連盟CFTe。 元日本放送協会(NHK)記者報道カメラマン・番組リポーター・CP。(松山局、高知局、東京報道局、アメリカ総局(New York)、京都局を歴任。アフガニスタン内戦、カシミール内戦、湾岸戦争、米国核廃棄物、米加漁業紛争、京都の歴史文化・京都の伝統産業・京都の先端技術産業シリーズなどを取材・リポート。国際協力機構専門家・アジア太平洋放送開発機構講師を歴任。アジア各国の放送局のジャーナリストを育成指導。

著書
石川雅一著 『光芒の大地』鳥影社、1997年。 石川雅一著 『平清盛の盟友 西行の世界をたどる』鳥影社、2012年。 長沢伸也・石川雅一著『京友禅千總450年のブランドイノベーション』同友館、2010年など。
 
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「バイオビジネスにおける中核技術のビジネスモデル化」(早稲田大学大学院商学研究科修士論文、2009年。)
「理美容業におけるLCS戦略 - 航空業のLCC戦略との比較分析」 (『ビューティビジネスレビュー』Vol.1、No.1、ビューティビジネス学会、64~75ページ。)
「460年のファッションブランド・イノベーション - 京友禅「千總」の事例を中心に」(『ビューティビジネスレビュー』Vol.1、No.2、ビューティビジネス学会、94~106ページ。)
「美容師中心のプロ市場戦略 - サロン市場リーダー ミルボンの事例」(『ビューティビジネスレビュー』Vo2.1、No.1、ビューティビジネス学会、64~77ページ。)。
「ブランド・レレバンスから見た化粧品への異業種参入」(ビューティビジネスレビュー』Vo2.1、No.2、ビューティビジネス学会、76~91ページ。))


 
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